派遣前にこれだけはやっておきたい・考えておきたい
昨日,JICA東京国際研修所で行われた「現職派遣教員特別研修」で体験談を発表しました。文部科学省の主催で,派遣法を適用されて現職身分のまま協力隊に参加する教員に対する特別な研修プログラムです。私自身も,3年前,二本松での研修前に2日間受講しました。
そのときの経験から,講話やプレゼンテーションばかりでは退屈だし(2日目はスカイプなど実習があって面白いのですが),何よりもせっかく二本松と駒ヶ根に分かれる前の貴重な出会いの機会でもあるので,参加者の方々同士で話をしていただこうと,ワークショップ形式で行いました。
当日の進行表はこんな感じです。
1 |
あいさつ |
シミュレーション |
3分 |
2 |
1分間スピーチ(自己紹介) |
シミュレーション |
5分 |
3 |
グルーピング「猛獣狩り」 |
シミュレーション |
3分 |
4 |
ケース1「教材・用具がない」 |
ケーススタディ |
7分 |
5 |
ケース2「仕事がない」 |
ケーススタディ |
7分 |
6 |
ケース3「やる気がない」 |
ケーススタディ |
7分 |
7 |
活動報告 |
プレゼンテーション |
5分 |
8 |
派遣前チェック |
ワーク |
5分 |
9 |
心構え |
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2分 |
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44分 |
1.あいさつ
l JICAジャケットの説明(訓練終了時にワッペンがもらえることなど)
l スワヒリ語でのあいさつ実習
Ham Jambo! → Hatu Jambo!
Habaro Gani? → Nzuri (Sana,Kidogo,Kabisa).
2.1分間スピーチ
l 英語で隣の人に自己紹介(1分間)
l 始める前にスワヒリ語で挨拶
l 1分後に役割交代
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3.グルーピング「猛獣狩り」
l 「猛獣狩り」で4人組を作る
*3と4は都合により順番を入れ替えました。
5&6.ケーススタディ「仕事がない」「やる気がない」
l 4人組でいずれかのケースを選び,話し合う(5分間)
l 時間が押しているため,ケース1つだけを選択
7.活動報告
l 「要請書」以外の仕事に重点をおいて説明
8.派遣前チェック
l 派遣中の交流授業(交流計画,交流相手,交流方法)
l 赴任時の所持品(特にパソコン,周辺機器)
l 教材(スポーツ用品,日本文化紹介,楽器)
9.心構え
l 実体験(HIVポジティブのストリートチルドレンへの対応)をもとに「教師としての経験・実績・プライド」を捨てて「一人間として何ができるか,何を吸収するか」を課題としてあげる
ケーススタディのワークシートはこんな感じです。
みなさんが派遣される国・学校の状況は日本とは大違い。ある程度の“覚悟”はされていると思いますが,それでも戸惑うことだらけ。もちろんいざ行ってしまえば何とかなりますし,経験を活かして立派に活動されることは間違いないと思いますが,「事前に分かっていれば準備できたのに」と思うことも多いもの。そこで,少しシミュレーションしてみましょう。 |
赴任当初,はりきっていい授業をしようと教室にやって来ました。しかし,いざ授業を始めようとすると愕然とします。①生徒たちの多くが教科書を持っていません(何人かに一冊はありますが,全員に行き渡りません)。②プリントを作ろうにも印刷機がありません(コピー機は町に行けばあります)。③チョークや黒板消しも満足にありません(黒板はただの黒く塗った壁です)。 ケース1:教材・教具がない
こんな時,あなたならどうしますか? | ||||
こういう状況に備えて,どんな準備・用意をしますか? | ||||
同期の方はどんな準備・用意をしているでしょうか?
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要請書をもとに,赴任前にあれこれ思い描いていた赴任先での仕事。ところが,実際はその仕事はすでに別の人がやっていたり,ニーズがなくて廃止されていたりします。同僚たちからも「君は何をしに来たんだい?」といぶかしがられる始末。よくよく話を聞いてみると,現地事務所が要請をあげたのは2年前とのこと。「そりゃ~ニーズも変わっているよなぁ…」 ケース2:仕事がない
こんな時,あなたならどうしますか? | ||||
同期の方はどうすると言っていますか?
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ケース3:やる気がない 今日から新学期です。日本なら始業式があって,次の日から早速授業が始まるところですが,なんだか様子が変です。まず生徒が半分もいません。同僚に聞けば「授業料を取りに(自宅へ)帰っている」とのこと。「まあ2~3日もすれば帰ってくるだろう」とのことでしたが,結局何となく授業が始まったのは10日後のことでした。 日本と同じようにきっちりと授業を終えて職員室に戻ってみると,先ほどの同僚がまだお茶を飲んでいました。「あれ授業は?」「今日は午後から役所に行かなければならないんだ」「それで授業は?」「明日ちゃんとやるさ」。そう言えば,教室をのぞくと半分くらいが自習です。そのくせナショナル・テストが近づくと,突然思い出したようにフルスピードで授業をし,「今年の生徒は本当に勉強しない」とぼやいています。授業は適当ですが,学期休みにはしっかりと補習をして小遣いを稼いでいます。 校長に相談すると「君は本当によくやってくれているよ。君が来てから生徒たちの姿勢も変わってきた。みんなの手本としてこれからも頑張ってくれたまえ」と言われました。あなたは思わず「自分は何のためにこんなところまで来たんだろう」と思ってしまいました。
こんな時,あなたならどうしますか? | ||||
同期の方はどうすると言っていますか?
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そして,「派遣前チェックシート」は以下のとおりです。実体験に基づいて,所持品や教材準備,交流授業の計画など具体的で実践的なものとなることをめざしました。
【2】派遣前にチェック!
もうすでに赴任先での仕事についてあれこれ計画をされていることと思います。でも海外での長期滞在となると,何かと不安なもの。そこで,派遣前に自己チェックしてみましょう。 |
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* これらは私の経験に基づく,「あれば助かる」ものたちです。これ以外にも生活必需品(包丁,しゃもじ,ナイロンたわし,コーヒーサーバーなど)も考えておきましょう。ただし,あまりたくさん持っていくと,飛行機に乗る時に重量オーバーで追加料金を請求されるので,くれぐれもご注意を!
45分という時間設定でしたので,少し詰め込みすぎだったかなぁ,と反省しています。ケーススタディは結局2つしかできなかったし,チェックリストも時間をとって双方向でやりたかったし…。でも,参加者が求めているリアルな情報をお届けできたかなぁ,と自負しています。
ふり返りや参加者との交流ができればよかったのですが,新年度直前で,日帰り出張だったので,風のように現れ,熱く語り,風のように去っていく,謎のファシリテーターとなってしまいました。


















